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 紛争地から欧州を目指す人々の通過地となっていたハンガリー・セルビア国境で15日、ハンガリーが主要な国境検問所を閉鎖したことに抗議する難民や移民約千人がセルビア北部ホルゴシュの高速道路に集まり、閉じられた国境ゲート前で開門を求め続けた。

 難民らの流入を阻止するため強硬策を続けるハンガリーは同日、南部2県に「大量移民流入に伴う危機状態」を宣言、複数の国境検問所を閉鎖した。セルビアの首都ベオグラードとハンガリーのブダペストを結ぶ高速道路の国境ゲートもハンガリー側から鉄条網を施した壁で閉じられた。

 車の通行が止まる一方で、難民らは「メルケル(独首相)、私たちを助けて」などと叫び続けた。妻と1歳2カ月の娘を連れたシリア・アレッポ出身のムハンマド・ヒラルさん(33)は「少し前にドイツに着いた人たちは大歓迎され、私たちはここで通行を拒否される。なぜなのか」と話した。難民らは夜になっても多くがテントを張って残り、国境が開かれるまで動かない構えだ。

 セルビアには今も南側のギリシャ、マケドニアを通過した難民らが入ってきている。その一方でハンガリーは多くの難民申請者をセルビアに送還するとしており、ダチッチ・セルビア外相は15日、「受け入れがたい」と反発した。(ホルゴシュ=喜田尚)

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