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 川崎市幸区の老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」で昨年11~12月、高齢者3人が相次ぎ転落死した問題で、川崎市は16日、施設に立ち入って監査した。厚生労働省の職員も同行。施設内では職員による入所者の虐待や窃盗事件も起きており、管理態勢を調べた。

 市によると、死亡した3人は高さ約120センチのベランダを越えて転落していたが、3人の身長は150~160センチ程度だったという。1件目と3件目は、同じ当直の職員が最初に発見していたという。

 また、東京都三鷹市と名古屋市北区にある系列の老人ホームで、暴行が疑われるケースがあったことが運営会社への取材でわかった。広報担当者は「介護事業者として、あってはならないことが連続して起きていることを重く受け止めている」と話している。

 同社によると、三鷹市の「Sアミーユ三鷹新川」では昨年8月、胃ろうの処置中に拒絶するそぶりをみせた入所者に対し、女性職員が顔をたたいた疑いがあるという。職員は暴行を否定していたが、自主退職した。

 また、名古屋市の「アミーユ大曽根」では今年8月、ナースコールで呼び出された男性職員が入所者の肩をたたくなどしたという。男性職員は「(たたく力が)強かったかも知れない」と話しているという。

 同社は、川崎市の施設での職員4人による暴行や暴言と合わせて調査を進めており、今月中に報告と改善策を公表したいとしている。