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 東九州自動車道の建設を巡り、福岡県豊前市のミカン園で続く同県の行政代執行による強制収用で17日、倉庫の上に設けたやぐらに立てこもっていた、ミカン園主の岡本栄一さん(69)を県は強制的に排除した。

 農業用倉庫と土地(約0・2ヘクタール)の明け渡しを拒む岡本さんは、この日もやぐらから拡声機で県の対応を批判。県側は高所作業車を横付けして説得を続けていたが、岡本さんが応じなかったため職員らがやぐらに上がり、午前11時過ぎに岡本さんを抱え出した。

 強制収用に着手した15日以降、県は倉庫内の機材の搬出を進めた。倉庫の解体が残っているが、岡本さんが自主的にやぐらから下りるよう説得を続けていた。

 東九州道は北九州市―宮崎市の約320キロのうち、ミカン園がある7・2キロだけが未開通。7月にミカン畑約1・4ヘクタールを強制収用した後も、岡本さんが残りの部分の明け渡しに応じていなかった。西日本高速は来春の開通をめざして建設作業を急ぐ方針。(小浦雅和)