【動画】松井秀喜さんと車いすテニスの国枝慎吾選手が対談=林敏行撮影
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 「常勝」を義務づけられたアスリートは、いかにしてプレッシャーと向き合うのか。今月の全米オープンで優勝を果たした翌日、車いすテニスの国枝慎吾が、ニューヨークに住む松井秀喜と初対面した。二人が共感したのは、「擬音」が理解できる世界だった。

 松井 全米オープン優勝おめでとうございます。

 国枝 ありがとうございます。僕は大ファンなのでお会いするのを楽しみにしていました。祖父母が石川出身で、松井さんが星稜時代に5打席連続で敬遠されたとき、祖母と家で応援していたんです。

 松井 そんなに野球がお好きだとは知らなかった。

 国枝 小学校のとき、野球を2年ぐらいやっていました。9歳で脊髄(せきずい)腫瘍(しゅよう)という病気になって車いす生活になって、球技が向いているかなと思って、テニスを選んだんです。

 松井 野球はチームスポーツで重圧もチーム全員で共有できるけど、テニスは一人。対戦相手だけじゃなく、自分の心との戦いもあるんでしょうね。

 国枝 初めて世界ランキング1位になってから10年近いですけど、5年前の自分には100%勝てる自信がある。1年前の自分にも10回試合をしたら、8回は勝つ自信があります。

 松井 追う背中がいないというのは本当に大変。僕は巨人、ヤンキースという常勝チームと縁があった。周りも4番を期待しているし、宿命づけられた中に飛び込んだ感じがあります。

 国枝 周りの誰もが、どうせ国枝が勝つだろう、と見られる中で、そこにのしかかるプレッシャーは10年たっても変わらない。でも緊張しているときほど良いプレーができるときが多い。武者震いする状況で、神経が研ぎ澄まされます。

 松井 わかります。日本シリーズ、ワールドシリーズになると、周りの張り詰めた空気が自分を研ぎ澄まさせてくれる。僕も緊張は悪くないと思う。野球教室で子どもに教えるときは「思い切り緊張しなさい、その中で自分の一番良いものを出してごらん。それが本当の自信になる」と伝えています。

 国枝 だいぶ前ですけど、松井…

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