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 南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島で、中国が3本目の滑走路を建設している疑いが、米戦略国際問題研究所(CSIS)の分析で浮上した。ベトナム政府は22日、「この海域でのいかなる活動も主権侵害」と反発、フィリピンも批判を強めている。

 CSISは最近、今月上旬に撮影した南沙諸島の衛星写真を公開。中国がミスチーフ礁の北西部に長さ約3千メートルの土地の整備を進め、滑走路建設に着手した可能性があると分析した。その場合、ファイアリー・クロス礁、スビ礁に続いて3本目となる。ベトナム外務省のレ・ハイ・ビン報道官は「事実関係を確認中」としながら、「南沙と西沙(パラセル)での許可なき行動は違法であり無効だ」と中国を牽制(けんせい)した。

 フィリピンも問題視しており、国軍幹部は「中国は埋め立ての完了を宣言したにもかかわらず、今月に入っても埋め立てを継続している」と批判した。

 ミスチーフ礁はフィリピンが実効支配していたが、1995年に中国が木造のやぐらを建て、その後コンクリートの施設に建て替え、実効支配を奪っている。(ハノイ=佐々木学)