【動画】仮堤防の工事が続く堤防決壊現場=野津賢治、西畑志朗撮影
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 茨城県常総市で決壊した鬼怒川の堤防が24日中に仮復旧する見込みになった。休校していた小中学校6校全校も再開する。水害から同日で2週間。だが、街には水につかって使えなくなった家具などのごみがあふれる。住民1015人が不便な避難所生活を強いられ、先の見えない不安を募らせている。

 市内の石下(いしげ)総合体育館に避難する鉄骨工場勤務の男性(46)は日当で生計を立ててきた。浸水した自宅アパートの清掃に追われて仕事に行けず、貯金も底をついた。仮住宅も決まっていない。「早く職場に復帰したいが、ひとつひとつ段階を踏んでいくしかない」

 市は浸水住宅などから出たごみを5カ所の仮置き場で引き取っている。だが、大量のごみが路上や公園に不法投棄され、近隣自治体の協力を得て収集している。県は浸水住宅だけで2万4千トンのごみが出ると推計したが、「実態ははるかに多い」(県担当者)。市のごみ処理能力を大幅に上回るため、最終的な処分場所も決まっていない。

 市内全域で水道が使えるようになったものの、仮復旧が21日夜まで遅れた鬼怒川東側の水海道(みつかいどう)地区は水質確認ができていないため、市は、飲まないよう注意を呼び掛けている。(福地慶太郎、細見卓司)