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 俳人の金子兜太さんが、出身地の埼玉県皆野町で開かれた96歳の誕生日を祝う会で、平和と自由を求める心について語った。

 揮毫(きごう)した「アべ政治を許さない」という文字が、安全保障関連法案を巡る各地のデモのプラカードで掲げられた金子さん。「95歳になった時に、これから世の中の役に立つようなことは、年齢からいってできない。しかし何かしたい――と考え、戦争がいかに無残か、若い人に絶対に経験させられないことだと伝えることを自分の仕事にした」

 国会前に若い世代が多く集まったことを「私が体験した(満州事変に始まる)15年戦争の時は、若い人の中にそういう積極的なものを感じなかった。あの時の世の中とは違いますね。そこに私は希望を持つ」。

 長生きの“絶対基礎条件”は「自由で平和であること」ときっぱり。「『本当の自由』と言うと、すぐにふんどしを外して歩いたりする連中が現れる。日本人は自由とは何か、あまり考えていないのではと思えてならない」。自身は「150歳ぐらいまで生きて、自分の生き様を俳句を通してかみしめていったら、自由ということが分かってくるだろうと思っているんです」と話した。(増田愛子)