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全ての部材 明治村へ

 兵庫県西宮市にあった「芝川又右衛門(またえもん)邸」の実測調査は、阪神大震災から10カ月後の1995年11月に終わった。建物を解体し、全ての部材を愛知県犬山市の博物館明治村に運ぶ作業は12月までかかった。

 建物3階の屋根裏には建築年月日や施主、施工業者の名などを記した棟札はなかった。会社の先輩たちが建てたのではないか。そう考えた竹中工務店大阪本店設計部の赤尾建蔵さんたちは、建物ができた1911(明治44)年当時の自社の工事台帳を調べたが、該当する建物の名はなかった。

 27(昭和2)年、芝川邸に隣接して木造平屋の和館が増築されている。和館といっても、中庭を囲んで和室と洋室が廊下でつながった建物で、やはり「関西建築界の父」武田五一の設計だ。震災当時は芝川家4代目の又彦さん夫婦が住んでいた。後にこの建物も解体されるが棟札が見つかり、施工業者は現在の大林組とわかった。

 芝川邸の施主2代目又右衛門の次男が残した「小さな歩み―芝川又四郎回顧談」という本には、「工事の施工者は竹中組」とある。竹中工務店とは関係ないのだろうか。

■施工業者は? 謎…

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