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 川崎市幸区の老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」で入所者の金を盗んだなどとして、窃盗罪に問われた元職員の男(23)に対し、横浜地裁川崎支部(忠鉢孝史裁判官)は24日、懲役2年6カ月執行猶予4年(求刑懲役3年)の判決を言い渡した。この施設では昨年11~12月、高齢者3人が相次いで転落死したことも明らかになっている。

 判決によると、男は今年1~5月、入所者3人の居室から現金11万6千円と指輪など4点(68万円相当)を盗んだ。判決は、男が職員の立場を悪用し、マスターキーを持ち出して窃盗を繰り返していた点について、「犯行態様が狡猾(こうかつ)で被害も甚大だ」と指摘。「老人ホームの信用を著しく損なった」などと述べた。

 一方で、男が関わったとされる19件の窃盗事件のうち16件で示談が成立し、218万円の示談金を支払っていることなどから執行猶予判決が相当とした。