[PR]

 サウジアラビア西部のメッカ郊外で24日、巡礼中の大勢のイスラム教徒らが折り重なって倒れ、少なくとも717人が死亡、805人以上がけがをした。サウジ当局が発表した。

 現場はカーバ神殿などがあるメッカ中心部から約5キロ離れたミナと呼ばれる聖地の一つ。この日は年1回のハッジ(大巡礼)の3日目、犠牲祭の初日にあたり、世界中から多数の巡礼者が集まっていた。死傷者の多くは外国人とみられる。

 ミナでは巡礼者が悪魔を表す柱に投石する儀式をする。巡礼の行事のなかで最も危険とされ、過去には数百から千人超の死者が出た年もあったという。

 メッカでは今月、巡礼者らの集まる中心部の「大モスク」に建設用クレーンが倒れ込み、109人が死亡する事故があったばかり。イスラム教聖地の「守護者」を自任するサウジ政府の失態が続いている。(ドバイ=渡辺淳基