独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)によるディーゼルエンジン車の排ガス規制逃れについて、不正が発覚した欧米以外の国でも調査にのりだす動きが相次いでいる。VWは25日に新しい経営トップの人事を発表する見通しだが、当面は問題への対応に力を注がざるをえなくなりそうだ。

 VWがディーゼル車に排ガス規制を逃れるソフトウェアを載せていた不正は米国に続いて欧州でも発覚。独メディアによると、ドブリント独運輸相は25日、ドイツ国内でVWが売った不正な車両が約280万台にのぼると明らかにした。

 欧州委員会はすでに不正ソフトを積んだ車両数の調査を加盟各国に求めている。ロイター通信などによると、韓国、オーストラリア、インドもVW車などを調べる方針を示している。

 VWによると、不正の可能性がある車は全世界で2008年以降に売られた約1100万台。日本での販売はないという。

 VWは米国で低シェアに苦しんでいた。米国で売る新車は排ガスが含む窒素酸化物を抑える能力を日欧の2倍ほど長い走行距離で保つ必要があった。守るには浄化のための高価な触媒を大量に車に積まなければならない。立花証券の林健太郎氏は「このコストを避けるため、浄化機能をフル稼働させない不正をしたのでは」とみる。

 だが、なぜ欧州でもVWは同じ不正を働いたのか。

 東海東京調査センターの杉浦誠司氏は「同じ車種なら地域によってソフトの載せ替えをせずに売るもの。そうした手間をかけて社内外で疑念が広がるのを嫌ったのかもしれない」と話す。不正な車を米国以外でもそのまま売ったのではないかとの指摘だ。

 他の欧州メーカーも、疑惑の目で見られることに神経質になっている。

 独BMW日本法人のペーター・クロンシュナーブル社長は25日、都内での新車発表会で「BMWは世界のどの地においても排出規制を守っている」と強調した。独自動車専門誌「アウトビルト」電子版が24日、BMWのディーゼル車の排ガスからも欧州基準を上回る規制物質が検出されたと報じたのを受けたものだ。同誌は同日、「BMWが不正な操作をしていた証拠はない」と改めて報じた。(榊原謙)

■複数の幹部辞任、社員の告…

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