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 国際サッカー連盟(FIFA)の汚職問題に絡み、スイスの検察当局は25日、FIFAのゼップ・ブラッター会長(79)に対する捜査を始め、本人から事情聴取し、取り調べたと発表した。背任やFIFAの資金を不正流用した疑いがあるという。捜査は24日から始まり、25日にチューリヒにあるFIFA本部を家宅捜索。会長室も捜索され、書類などが押収された。

 検察当局の発表によると、ブラッター会長が2005年9月12日、ジャック・ワーナー氏(元FIFA副会長で、5月に逮捕)が当時会長だったカリブ海サッカー連合と結んだ契約が不適切で、FIFAの利益に反する行為を行ったとしている。

 ブラッター会長が11年2月、FIFAの資金から欧州サッカー連盟(UEFA)会長のミシェル・プラティニ氏に対して200万スイスフラン(約2億4千万円)を不正に支払ったとの疑いもあるという。プラティニ氏が1999年1月から2002年6月にかけて行った仕事の対価としているが、内容について当局は明らかにしていない。プラティニ氏も関係者として事情聴取された。

 FIFA本部ではこの日、理事会が開催され、終了後にブラッター会長の記者会見が予定されていたが中止になった。FIFAは「捜査に協力し、求められた書類、データ、そのほかの情報の提供に応じている」とコメントした。(チューリヒ=河野正樹、ジュネーブ=松尾一郎)

田嶋FIFA理事「うみ出し切らねば」

 日本サッカー協会副会長の田嶋幸三FIFA理事は、ブラッター会長への捜査が始まった事態を受け、「理事会後にそんなそぶりはなかったので、こんなことになって驚いている。もし他にも多くの人が関わっていたとすれば、サッカーのイメージが悪くなってしまう。非常に残念だが、うみを出し切らなければいけない」と話した。