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 バンコクの爆破テロでタイ警察は26日、実行犯と断定したアデム・カラダック容疑者(28)を事件現場の「エラワン廟(びょう)」などに同行させて実況見分をした。警察は25日夜、同容疑者を含む17人について爆弾を使用した計画的殺人の容疑などで逮捕状をとり、再逮捕する方針。テロ事件の全容解明を本格化させる。裁判は軍事法廷で進められることになった。

 捜査関係者によると、カラダック容疑者は中国・新疆ウイグル自治区出身のユスフ・ミーライリー容疑者(25)=9月1日逮捕=から爆弾を受け取ってエラワン廟に置いた。起爆はミーライリー容疑者が遠隔操作で行った可能性が高いとしている。ソムヨット国家警察庁長官は26日朝、「両容疑者を実行犯として雇った首謀者がいるとみている」と語った。

 昨年5月のクーデター後、タイ軍部は国内治安の脅威となる犯罪は軍事法廷で裁くとしている。ただ、軍事裁判所は独立した司法機関ではなく、公判がどこまで公開されるか不明な点も多い。人権団体などからは、公正な裁判が進められるか疑問視する声も出ている。(バンコク=大野良祐)