国体に合わせて来県中の天皇、皇后両陛下は27日、みなべ町東本庄の県果樹試験場「うめ研究所」など、紀南地方を視察した。

 両陛下は、梅の新品種の研究開発などに取り組んでいる所員から、南高梅の改良種で、安定生産を可能にした「NK14」と、ベータカロテンを多く含む「橙高(とうこう)」の説明を受けた。天皇陛下は「種が随分小さいですね」「ベータカロテンが多いと、どんな良いことがあるのですか」などと尋ねていた。沼口孝司研究員(31)は約1週間で出来る梅シロップの作り方を説明。容器に実と氷砂糖を交互に詰めて重しを乗せる方法に、皇后さまは身を乗り出して「うちのやり方と一緒です」と、うれしそうに声をかけていた。

 説明役を務めた沼口さんは「同じようにして梅を楽しんで下さっていることを知り、感動しました。お二人を身近に感じました」と話していた。

 両陛下は午後は、国体の卓球会場になっている白浜町の白浜会館に移動。少年男子、同女子の試合を観戦した後、帰路についた。(森本大貴)