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 「日の丸を足元に置くなんておかしい」「躍動感がなくなった」。白紙撤回に至った五輪エンブレム問題で、2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は修正をごく一部の人間だけで決めていた。「盗用」が世間で騒がれ始めた後の対応も後手に回った。混乱の責任の所在ははっきりしないままだ。

 7月24日に発表されたのは、すでに2度の修正がなされたデザインだった。

 複数の関係者によると、8人の審査委員の中で修正の経緯を当初から知っていたのは、1人だけだった。組織委のクリエーティブディレクターの肩書も持つ委員(45)で、コンペで選ばれた佐野研二郎氏(43)に方向性を指南していた。

 残りの多くの審査委員が修正案を見せられたのは発表の直前。デザイナーの平野敬子委員は「適切なプロセスを経ていない」として修正後のデザイン承諾を拒否したが、その主張は受け入れられなかったという。

 組織委幹部はエンブレムの決定について、森喜朗会長(78)や武藤敏郎事務総長(72)に意見を求めながら進めたと認めている。ここで浮かぶのは重鎮の影響力だ。森氏は元首相で、武藤氏は森政権下の大蔵・財務事務次官だった。

 組織委の最高意思決定機関は本来、理事会だが、エンブレム白紙撤回の際にも開かれることはなかった。撤回は、下村博文・文部科学相ら6人からなる調整会議で正式に決まった。そもそも理事の数が定款の上限の35人に膨らみ、年に数回しか一堂に集まれない組織で臨機応変な決断を下すのは難しい側面もあった。

 「招致はスポーツ界だけでなく…

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