独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が欧米で販売したディーゼル車に排ガス規制の試験を不正に逃れるソフトを搭載していた問題で、VW内では2011年の段階で排ガス処理の違法性について指摘があったことがわかった。独メディアが27日に報じた。

 独紙フランクフルター・アルゲマイネ日曜版によると、問題発覚を受けた社内調査で、11年に社員の技術者が指摘していたことがわかった。この内容は今月25日、VWの最高意思決定機関である監査役会に報告されたが、指摘がなぜ生かされなかったのかについて言及はなかったという。

 一方、英紙フィナンシャル・タイムズなどは、欧州連合(EU)の欧州委員会の研究機関も13年の段階でソフトの問題を指摘していたが、その後の対応が不十分だったと指摘している。VWの不正問題では、米当局が大気浄化法違反の疑いで調べるなど、各国当局が調査に乗り出している。(ロンドン=寺西和男)