独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が欧米で販売したディーゼル車に、排ガス規制試験を不正に逃れるソフトを搭載していた問題で、VW向けにソフト開発を手がけていた独大手部品メーカーのボッシュが2007年、VWに対し、規制逃れのためにソフトを市販車に搭載するのは違法だと警告する文書を送っていたと、独メディアが27日に報じた。

 独大衆紙ビルト日曜版によると、文書は問題発覚を受けた内部調査で見つかった。ボッシュは、ソフトはあくまで社内でのテストのためのもので、販売する車に搭載する目的では供給していなかったという。

 米環境保護局(EPA)によると、問題のソフトは、米国では08年以降に販売されたVWとグループのアウディの計5車種に搭載されていた。07年にVWの会長に就任し、不正問題の責任を取って辞任したウィンターコルン前会長は今月23日の声明で、不正への自らの関与を否定している。経営陣がどこまで不正を認識していたかが、原因究明の調査の焦点になる。(ロンドン=寺西和男)