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 少女たちの性を売り物にする「JK(女子高生)ビジネス」。警察は労働基準法や児童福祉法、児童買春・児童ポルノ禁止法など様々な法令を使って店や客を摘発するが、店側は形態を変えて営業し、いたちごっこが続く。そこでバイトし、性産業に組み込まれていく少女たちは、どんなことを考え、現場では何が行われているのか。

 「こんにちは。どこ行く感じですか」。待ち合わせ場所に白いブラウスにスカート姿の少女が現れた。東京23区内。眉の辺りで切りそろえた前髪の下から、人なつっこい目で笑う。少女がバイトする「30分3千円で一緒に街を探検できる」と宣伝する店に予約を入れ、落ち合った。

 「どうしようか」と尋ねると、「お客さんによるんですよね」とはっきりしない。カラオケに誘ってみると、少女は表情を曇らせ、なじるように言った。「うちの店ってエロ目的の人多いんですよ。知らないんですか。私、120分でも1千円しかもらえないんですよ」

 「途中で帰ってもいいから」となだめ、カラオケ店に向かった。記者であることを告げ、話を聞いた。

 高校3年の17歳。友人と撮った写真がたくさん貼り付けられた手帳を見せてくれた。日付の枠に「20000」「79000」と書き込まれている。「収入」を示す数字だという。「昨日はお客さん4人いて疲れた」。ホテルへ行き、性行為をして1回3万円ほど。「安いでしょ。意外とこういうことをする子、いるんですよ。だから市場価値が上がらない」

 昨年4月にバイトを始め、客に頼まれて今年に入って初めて性行為をした。「同僚」は高校生が多く、目的は大体、遊ぶ金欲しさだという。「後ろめたさは感じない。楽に稼げるっていうだけ。肉体的にはつらい時もあるけど」

 家族にはカフェでバイトをしていると偽っている。自宅ではことさらに「お金がない」と口に出し、財布を見られてもばれないよう、高額紙幣は手帳に挟んで隠している。学校の友達とは金銭感覚が合わなくなった。「ファミレスのドリンクバーで粘るでしょ。ああいうのはちょっと……」

 やめた方がいい。何度か促した。すると「社会的倫理として良くないのはわかるけど、他に稼げる手段がない」。ホストクラブに行くにはお金がかかるし、アイドルのコンサートのチケットはネットオークションで十数万円する……。

 ただ、いつまでも続けられるとは考えていない。「JKブランドが使えるのは2、3年。JD(女子大生)ブランドもあるけど、無限には続かない。今ならまだ引き返せるかなって」

 別の少女に、週末の夕方に取材した。

 長いまつげにくりっとした目。…

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