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 愛知県内の農村に伝わる郷土芸能「棒の手」を守ろうと豊田市の藤岡地区(旧藤岡町)で、女子の中高生7人だけによる「ほら貝隊」が誕生した。少子高齢化の影響で担い手不足が進んだため、女人禁制とされた伝統の世界に誘われた。10日、八柱(やはしら)神社(同市木瀬町)で開かれる祭りで初のお披露目をする。

 ブオー、ブオー。

 2日夜、ほら貝独特の重低音が木瀬公民館に響いた。練習をしていたのは地元の女子中学生ら。途切れずに吹き続けていた市立藤岡中2年の豊長花音(かのん)さん(14)は小学校時代、鼓笛隊でトロンボーンを吹いていた。「音の出し方が一緒なので、思ったより簡単だった」と笑う。

 身を清め、邪気を払うとされるほら貝の音は、「棒の手」に欠かせない。山あいにある藤岡地区ではほとんどの少年が棒の手の演舞者に取られてしまい、ほら貝の奏者「ほら貝隊」は誰もいない状態になっていた。そこで、保存会が白羽の矢を立てたのが少女たちだった。

 リーダー格で私立聖霊中3年の稲垣日菜子(ひなこ)さん(15)は最初、「ほら貝はおじさんがつばを吐くように鳴らすから汚い」と嫌がった。それでも郷土芸能が途絶えることが気になり、幼なじみの豊長さんと話をしたところ、「ほら貝を吹くのは田舎に生まれた人の宿命。今しかやれない貴重な経験だ」と思うように。ほかの6人とともに9月、本格的に練習を始めた。

 ほら貝は3種類の音を鳴らせる…

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