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 納棺師、鍼灸(しんきゅう)師、子役の演技指導者――。今春の統一地方選で初当選した女性議員の経歴をみると、自営業、会社員、公務員で7割以上を占める男性議員に比べてさまざまだ。一見すると政治の世界と縁遠いように見えるキャリアだが、それぞれの経験が多様な民意をくみ取る議会との新しいパイプになっている。

元納棺師、自殺者の多さ目の当たり

 目の前の遺体の首には、ひもの痕があった。それを化粧できれいに隠した。

 北海道小樽市議の高野さくらさん(28)=共産=は議員になる前、2年ほど納棺師の仕事をした。介護士として高齢者をお風呂に入れたり、体をきれいに拭いたりした経験があった。求人をみて、納棺師の仕事で介護士の技術をいかせると思ったからだ。

 亡くなった人の体をきれいにし、顔に化粧をする日々で驚いたのは自殺者の多さだ。1日4人ほど担当したが、ほぼ毎日、自殺者がおり、20代、30代の若者もいた。報道で自殺が増えているとは聞いていたが、「ここまでとは……」。遺体の顔は穏やかだが、家族が「なぜ気づいてやれなかったのか」と苦しむ言葉を聞き、胸がつまった。

 自殺の理由はわからない。だが、「雇用環境や低所得者の支援を手厚くすれば、もしかしたら自殺は減るかもしれない」と考えた。2013年に党から立候補を要請された時も、そのことを思い出した。

 今月1日の決算特別委員会で、フリースクールを増やすよう求めた。不登校の若者に安心できる居場所が必要だと考えたからだ。自殺者を減らすためにも公的支援の網からこぼれる人をなくさなければならない。

 「もう悲しいことが起こらないように」。そう願いながら活動している。

■元子役指導者、演劇の力…

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