[PR]

 アフガニスタン北部クンドゥズの病院が空爆された事件をめぐり、病院を運営する国際医療NGO「国境なき医師団」は3日声明を出し、「あらゆる証拠は(米軍主導の)国際部隊が空爆したことを示している」として、医療施設への攻撃を禁じた国際人道法の「重大な違反だ」と批判した。オバマ米大統領は「悲劇的事件」と受け止め、徹底した原因調査を指示した。

 空爆があったのは3日未明。国境なき医師団によると、4日夜までに、少なくとも22人が死亡。12人が医療スタッフで、患者10人のうち3人は子供だった。アフガン国防省の報道官は同日、朝日新聞の取材に「アフガン空軍は戦闘ヘリコプターを持っているが、クンドゥズの作戦に参加していない」と指摘。アフガン駐留米軍が関与した疑いが強まっている。

 駐留米軍の報道官は3日夜、空爆について、病院近くでアフガン治安部隊を支援していた米兵に反政府勢力が発砲したため応戦したと説明。同日午前の声明では「近くの医療施設に副次的な被害が出たかもしれない」と述べていた。

 これに対し、国境なき医師団は「多くの命が奪われたことを単に『副次的』と片付けるのは受け入れられない」と強く反発。当時の状況について「空爆は午前2時8分から3時15分までの間、ほぼ15分間隔で繰り返され、その間、航空機が上空を旋回する音が聞こえた」と指摘した。そのうえで「集中治療室などが入った本館だけが何度も正確に爆撃されたのに対し、他の建物はほとんど無傷だった」とし、狙いを定めた攻撃だったことを示唆した。

 国連の潘基文(パンギムン)事務総長は3日の声明で、多くの犠牲者を出した病院への空爆を強く非難。責任をはっきりさせるためにも公平な調査を求めた。ザイド国連人権高等弁務官は「この事件は完全な悲劇であり、弁解の余地はない。病院への空爆は戦争犯罪に等しい」と指摘した。

 一方、オバマ米大統領は3日、「被害にあった医療従事者と市民に最大の哀悼を示す」との声明を出し、米国防総省に徹底調査を指示した。ただ、米軍による空爆が原因と認めたわけではなく、アフガン大統領府は同日、事件をめぐり「駐留米軍司令官がガニ大統領に謝罪した」としていた声明を取り消し、「哀悼の意を示した」と修正した。

 AP通信によると、国境なき医…

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら