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 約半世紀前に日本に紹介された初のスポーツバイク「ランドナー」。泥よけや荷台が着く武骨なデザインに、どこかフランス発祥らしい優雅さも備えた長距離ツーリング向け自転車の一種だ。1970~80年代の自転車少年の多くがあこがれたが、ごついマウンテンバイクやスタイリッシュなロードレーサーに押され、扱いをやめるメーカーが相次いだ。それがここ数年、再び人気を高めつつあるという。

 フランス語の「小旅行」を由来とする名前通り、ランドナーはツーリングに特化した車種だ。フレームは耐久性のあるクロモリ素材、ハンドルは前にバッグを着けても握りやすいように、ハの字型のドロップハンドル、ペダルにはつま先を固定するトゥ―クリップが着く。タイヤは競技用で多い700ミリではなく、万が一の時にはママチャリのタイヤを代用できる650ミリでなければならない。

 「いわゆる『ランドナーの作法』ですね」と丸石サイクルの竹林宏樹東日本営業部副部長(43)は話す。

     ◇

 丸石サイクルは73年に「丸石エンペラー」ブランドを始めて以来、ずっとランドナーを扱い続けてきたまれな自転車メーカーだ。デザインも、10万円前後という値段もほとんど変わっていない。「30~40年前は日本一周がはやったのもあり、年に今の4倍ぐらいは売れていた」と話す。その後、人気が衰えた後も、「やめるな」という脅しにも聞こえそうな励ましの声によって、販売を続けてきた。

 世は自転車ブームなのに、雑誌の表紙を飾るのは派手なアルミやカーボンフレームのロードレーサーばかりで、ランドナーを作る企業は日本の数社だけに。その国内でも、2000年ごろにはほとんどの自転車メーカーのカタログから姿を消した。

 風向きが変わってきたのは数年前だ。

 一般社団法人自転車協会の大久…

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