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井山名人、3連覇

 19:57 高尾挑戦者が投了。井山名人が227手までで黒番中押し勝ちし、開幕戦から4連勝で名人位を防衛。これで3連覇、通算では5期目の名人獲得となった。持ち時間各8時間のうち、残り時間は名人2分、挑戦者1分。

井山名人、優勢

 19:18 両者秒読みの熱戦が続いているが、検討陣は井山名人優勢で意見が一致した。

高尾挑戦者も秒読みに

 18:34 高尾挑戦者の残り時間が10分となり、秒読みに入った。挑戦者も井山名人も上着を着て、盤面をにらみ、手を読みふけっている。

井山名人、秒読みに

 17:38 井山名人の残り時間が10分となり、秒読みに入った。ここからは1手1分未満に着手すれば残り時間は減らない。

井山名人、残り20分

 17:24 記録係の武田祥典二段が「井山名人、残り20分です」と告げた。難解な局面が続いている。

羽根直樹九段、大盤解説会に登場

 16:28 昨日に続き、羽根直樹九段が大盤解説会に登場した。羽根九段は「井山名人が優勢だと感じているなら、普通は左上黒95から97、99の出切りのような激しい戦いはしたくないのではないか」と話した。高尾挑戦者の左上白104キリについて「高尾さんはチャンス到来と思っているのでは。きわどい勝負になってきた」と指摘した。

 今後の展開について羽根九段は「黒が上辺を取り、白が左辺を取る振り替わりになる可能性がある」と解説した。

名人、カーテンを閉める

 15:59 対局室の窓に入ってくる西日がまぶしいためか、井山名人が立ち上がり、カーテンを閉めた。対局室からは真珠養殖のいかだの浮かぶ英虞湾(あごわん)やリアス式海岸を持つ島々が見えるが、名人も高尾挑戦者も盤上に集中している。

おやつはフルーツ盛り合わせ

 15:00 井山名人、高尾挑戦者の対局室におやつが運ばれた。両者とも昨日と同じくフルーツ盛り合わせ。

志摩の特産品「南張メロン」や季節ものの巨峰とオレンジが並んだ。もみじといちょうの葉が添えられ、季節感がたっぷりだ。

大盤解説会始まる

 14:00 大盤解説会が始まった。昨日に続き日本棋院中部総本部所属の伊田篤史十段と王景怡(おうけいい)二段のコンビで、封じ手以降の手順を中心に、丁寧に手の説明をした。集まった約40人の囲碁ファンらが熱心に耳を傾けた。解説会は終局時まで続き、井山名人や高尾挑戦者の揮毫(きごう)した色紙が当たる「次の一手クイズ」などを楽しむ。

 伊田十段は上辺白92ぐらいまでの攻防について「黒が少し面白い局面か」と話した。

 新聞解説の羽根直樹九段は「2日目は黒がポイントを挙げたと思ってきたが、名人は妥協して穏やかにリードする道を選ばず、左上黒95と打った。上辺で激しい戦いが始まりそうです」と話した。

対局再開

 13:00 「1時になりました」と記録係の武田祥典二段が告げ、対局が再開した。井山名人は上着を脱ぎ、両目に目薬をさし、お茶を飲んだ後、上辺黒81を着手した。高尾挑戦者も上着を脱ぎ、手を読んでいる。

 このあとはもう、終局まで休憩はない。

昼食は両者「天ぷらそば」

 12:00 昼食の時間。両者ともに「天ぷらそば」を注文した。別添えの天ぷらは、大ぶりのクルマエビに伊勢湾産の穴子、しいたけ、ししとうの4種類。伊勢湾でとれたアオサを混ぜた衣は風味豊かで海の香りを感じることができる。薬味にはネギとかつお節が添えられた。副菜は地元産の柿「蓮台寺」を豆腐とごまであえた白酢あえ。

 いずれも今回の名人戦のために料理長が用意した特別メニューだ。

 12:00 井山名人が81手目を考慮中に昼の休憩に入った。持ち時間各8時間のうち、残り時間は名人が2時間56分、高尾挑戦者が2時間39分。

 挑戦者の右辺白78で、一連の攻防はようやく落ち着いた。しかし、名人の左上黒79に対し、挑戦者が上辺白80と打ち込み、この一帯で新たな戦いが起きようとしている。解説の羽根直樹九段は「白80は、地(陣地)の囲い合いでは苦しいとの挑戦者の判断でしょう。左上の弱点を黒に突かせて、それを迎え撃つ構えです」と話した。

コウ争いは終結

 10:30 2日目の開始から1時間半がたった。左下のコウ争いは終結し、激しい戦いは一段落した。解説の羽根直樹九段は「名人と挑戦者はお互いにあちこちで弱点を抱えています。今後、中央や右下をめぐって競り合いが続きそうです」と話した。

対局室の掛け軸

 対局室には「邯鄲之夢(かんたんのゆめ)」と書かれた掛け軸がある。出典は中国の唐の時代の小説「枕中記(ちんちゅうき)」。中国の邯鄲の里で、出世を望む男が短い昼寝の間に栄華を極めた一生を夢に見た。しかし、目覚めてみれば、寝る前に火にかけた粥(かゆ)がまだ煮上がっていない、わずかな時間だった――という内容で、人生のはかなさのたとえに使われる。

 実際に流れる時間と、人間の感じる時間の「ずれ」を描くこの故事は、どこか囲碁に通じるところがある。昔、木こりが山に入り、仙人の打つ碁を見ているうちに、持っていた斧(おの)の柄が朽ちたという故事から、碁のことを「爛柯(らんか)」という。「爛」はただれる、柯は斧の柄のこと。囲碁はそれを楽しむ人に時を忘れさせる。

 人間を夢中にさせる囲碁の最高峰を争う井山名人と高尾挑戦者。真剣に手を読み続ける両者はどんな時間を感じているのだろうか。

2日目始まる

 9:00 井山裕太名人(26)に高尾紳路天元(38)が挑戦する第40期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第4局が6日、三重県志摩市のホテル「賢島宝生苑(かしこじまほうじょうえん)」で再開され、2日目に入った。

 高尾挑戦者、井山名人の順に入室。定刻の午前9時になり、両対局者は1日目の手順を並べ直した。立会人の羽根泰正九段が封筒を開封して、「封じ手は8の十六ノビです」と告げた。解説の羽根直樹九段は「前日から黒29をめぐる攻防が続いており、挑戦者は黒29に活躍されると困る。挑戦者の58手目は黒29の動きを制する大事な一手です」と話した。

 3連勝中の名人が一気に防衛を決めるか、挑戦者が踏みとどまるか。対局は6日夜までに決着する。

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 対局の模様は、朝日新聞デジタルの囲碁のページ(http://www.asahi.com/igo/)を通じ、棋譜の再生画面や、「ニコニコ生放送」の中継でご覧になれます。