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 皆様ご覧になったでしょうか、公開中のCGアニメ映画「GAMBA ガンバと仲間たち」。1975年のテレビアニメ版「ガンバの冒険」が好きだっただけに、企画とキャラクターのビジュアルを見た時には「大丈夫なんだろうか?」と胸騒ぎがしましたが、見終わっての感想は、キャラの外見はまずまず無難、脇役の実力派声優が力演、やっぱり燃えるクライマックス、毛並みはいまいち、月の光はビューティフル、てなところでしょうか。しかしまあ、映像化するには厄介なところがある原作で、それゆえスパンと物語に入り込みにくいところを感じたのですが、翻って出崎統監督の「ガンバの冒険」は周到にその陥穽(かんせい)を回避していたのだなぁと思い至りました。

 原作は斎藤惇夫さんの「冒険者たち ガンバと15ひきの仲間」。白イタチのノロイとその手下によって皆殺しにされようとしている島ネズミの危機を知り、ガンバと船乗りネズミたちが助けに駆けつけ、オオミズナギドリの力も借りて強敵ノロイと戦うという物語です。何が厄介と言って「どうぶつファンタジー」にシビアな生き死にを盛り込んでいるところ。

 「よおし、ボクたちネズミをいじめるイジワルなイタチをやっつけるぞぉ~!」てな「トムとジェリー」的世界だったら苦労はしませんし、その反対に「ある生態系にネズミとその捕食者であるイタチが生息し、一定の数を保ちながら繁殖している」といった「野生の王国」的な話なら問題はないのですが、この物語では、知略にたけ嗜虐(しぎゃく)的なノロイは様々な奸計(かんけい)を巡らし、ネズミたちもとりでを作ったりして抵抗し、命を賭けたギリギリの攻防と残酷で容赦ない暴力と死が積み重ねられた上で、輝かしい最後の勝利にいたるのです。

 原作の藪内正幸さんの挿絵は擬…

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