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 インフルエンザワクチンを製造する国内4社の一つ、化学及血清療法研究所(化血研、熊本市)が、今季の出荷を始められないでいる。厚生労働省に指示された製造工程の確認が終わっていないのが理由とし、出荷の見通しは立っていないという。化血研は今季、850万本(大人で1700万人分)を担う予定で、長引けばワクチン不足が起きる恐れがある。

 ワクチンの接種は10月下旬から本格化する。今季は4社で計約3千万本(同約6千万人分)製造することになっている。

 化血研によると、同社の血液製剤が国に承認された製造法とは異なる方法でつくられていたことが明らかになり、6月から一部を除いて出荷停止になっている。インフルエンザワクチンでも、同様の問題がないか確認するよう厚労省から求められ、その作業が終わっていないという。これまでに製造した450万本は、有効性などを確認する国の検定を通っている。

 化血研は、ワクチン不足が起きないように、ほかのメーカーなどに協力を依頼しているという。