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 飼育していたイルカが死んだ長崎県佐世保市の九十九島水族館「海きらら」が、新たな個体の入手に苦慮している。和歌山県太地町のイルカ追い込み漁が国際的な批判を受け、日本動物園水族館協会(JAZA)が追い込み漁で捕獲したイルカの入手を禁じたためだ。

 海きららの人気者、メスのハナゴンドウ「リリー」が死んだのは9月4日。翌日から1カ月間、館内に献花台が設けられ、花やメッセージが供えられた。

 残るイルカはメスのハンドウイルカ2頭だけ。この3頭は2009年5月、リニューアルオープンにあわせて海きららに来た。いずれも太地町で追い込み漁で捕獲された個体だった。

 太地町の追い込み漁の漁期は毎年9~4月。漁期前にイルカの購入順を決める抽選がある。繊細なイルカは体調不良でショーを休むことがあり、ショーを安定的に運営するためには3頭が必要だ。そう説明する川久保晶博館長は「本当はすぐにでも申し込みたいが、社会情勢に配慮したい」と躊躇(ちゅうちょ)する。

 今年4月、JAZAは、太地町の追い込み漁を「残酷」と問題視する世界動物園水族館協会(WAZA)から、追い込み漁で捕獲したイルカの購入をやめなければWAZAから追放すると迫られた。JAZAは加盟する水族館、動物園の全152施設(当時)による投票で、漁で捕獲したイルカの入手禁止を決めた。

 海きららは元々JAZA非加盟。禁止の対象外で、引き続き購入は可能だが、購入によって過激な自然保護団体の妨害を受け、水族館運営に混乱が生じることが懸念される。川久保館長はこう考え、当面は2頭の飼育を続け、補充については今後も検討するという。

■繁殖に期待、一方で…

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