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 兵庫県尼崎市の連続変死事件の裁判員裁判で、主犯とされる角田(すみだ)美代子元被告(自殺時64)の息子の妻で殺人などの罪に問われた角田瑠衣被告(30)の初公判が14日、神戸地裁で始まった。瑠衣被告は「事件には関わったが殺すつもりはなく、元被告らと相談した事実もない」と述べ、起訴内容の大半を否認した。判決は来年2月12日の予定。

 起訴状によると、瑠衣被告は美代子元被告らと共謀。尼崎市のマンションのベランダ物置に閉じ込められ、2008年に死亡した実姉の仲島茉莉子(まりこ)さん(当時26)ら3人への殺人▽09年に死亡する実母の皆吉(みなよし)初代さん(同59)を和歌山県から尼崎に連れ戻したとする加害目的略取など9件の罪に問われている。

 冒頭陳述で検察側は、瑠衣被告が母や姉に抱く不満を理解してくれた美代子元被告に心酔し、姉らの虐待に積極的に関わったと主張。一方、弁護側は殺意や美代子元被告との共謀を中心に争う。

 一連の事件では美代子元被告の親類縁者7人が起訴され、これまで3人の実刑が確定。一審での審理は瑠衣被告が最後となる。裁判員の任期は9月28日の選任から138日間。(佐藤啓介)