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 世界自然遺産登録を目指す鹿児島県・奄美大島で、候補地として有力視される湯湾岳(694メートル)の周辺に防衛省が通信施設建設を計画している。予定地は候補地から外れる見通しで、国や地元自治体は登録に影響しないとの立場だ。一方、地元の自然保護団体は「奄美の固有種が集中する地域。安易に手をつけてはならない」とする申入書を国に提出した。

 防衛省は来年度予算の概算要求に調査工事や通信装置費など計約10億円を盛り込んでいる。航空幕僚監部広報室によると、予定地は鹿児島県宇検村と同大和村にまたがる湯湾岳の山頂に近い大和村有地。内閣府沖縄総合事務局の無線中継所が置かれている場所の北側に隣接する。通信機材を入れる局舎と鉄塔2基を建設する予定で、敷地面積は約3500平方メートル。

 航空自衛隊奄美大島分屯基地(鹿児島県奄美市)には九州と沖縄の通信を中継する通信施設が置かれているが、施設を新設して通信を「複ルート化」し、情報伝達の確実性を高めるのが狙いという。来年度から調査工事に入る予定だ。

 湯湾岳は希少な動植物の宝庫で、頂上付近は国定公園の特別保護地区(103ヘクタール)になっている。今後は国立公園の指定を経て、世界自然遺産の候補地になる見通しだ。ただ、湯湾岳とその山腹全域が対象になるわけではない。国立公園は規制の度合いで5区分に分かれ、遺産の対象になりうるのは最も規制が強い「特別保護地区」か、次に規制が強い「第1種特別地域」とされる。

 今回の予定地について航空幕僚監部広報室は「環境省から(この2地区の)外になるとの回答を得ている」と説明、遺産登録への影響はないとしている。内閣府の施設がすでにあり、必要な道路や電柱を共有できるため、「環境への影響は最小限」との考えだ。

 環境影響調査については、環境…

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