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 維新の党の「分党」を巡る交渉が14日、決裂した。党存続をめざす松野頼久代表ら執行部と、橋下徹大阪市長の新党に合流する議員らによる協議が行き詰まり、新党に加わる議員らは臨時党大会の開催を宣言。打開策として新執行部を選び直す構えを示した。これに対し、執行部は要求を認めずに新党側の議員3人を除籍処分にした。内紛は泥仕合の様相を見せている。

 新党に加わる片山虎之助参院議員は14日夕、松野代表の本来の任期が9月末までだったことを踏まえ、「代表の効力は切れている。法的に言えば代表は存在せず、執行部も存在しない」と記者団に語った。党名や政党交付金の配分をめぐる条件が折り合わないことから、交渉打ち切りを前提に、執行部の「存在」そのものを否定した。

 松野氏は5月に江田憲司衆院議員から代表を引き継ぎ、10月13日の執行役員会で任期延長の手続きをとった。しかし、片山氏は「党大会で決めるべきで、おかしい」と主張。新党「おおさか維新の会」の結党大会を予定していた24日に維新の党の臨時党大会を開いて新執行部を選ぶ投票を行えば、橋下氏に近い地方議員や国会議員らが議決権の過半数を持つと見込み、主導権を取れると踏んでいるからだ。片山氏らにとっての「切り札」だった。

 こうした動きに執行部側は「敵対行為だ」「こども党大会だ。何の権限があるのか」などと激怒。14日夜に執行役員会を開き、片山氏と馬場伸幸衆院議員、東徹参院議員の計3人の除籍処分を決めた。執行部は15日以降もさらに新党側の議員を除籍処分にする方針だ。

 今井雅人幹事長は「代表の任期が9月末と言いながら(新党に加わる議員は)10月の執行役員会に出席した。言っていることとやっていることが違う」と主張。臨時党大会についても、党大会規定を今月改正して「執行役員会が承認したときに代表が開催できる」と定めており、認めない考えだ。今井氏は「新党立ち上げの時点で除籍処分するのが一般の党のやり方。なるべく接点を見つけるべくやってきたが、残念だ」とも語った。

 一方、馬場氏は14日夜、除籍処分について「無効だ」と反発。分党を巡る混乱はなお続きそうだ。(藤原慎一、星野典久)

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