【動画】再稼働した川内原発2号機=竹井佑樹撮影
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 九州電力は15日、川内(せんだい)原発2号機(鹿児島県薩摩川内市)を再稼働した。東日本大震災後にできた新規制基準の下での再稼働は、8月の川内1号機に続いて全国2番目。四国電力、関西電力でも再稼働へ向けた準備が進んでおり、周辺住民の不安が消えないまま再稼働の動きが広がっている。

 午前10時半、川内原発の中央制御室で九電の社員が、核分裂を抑える制御棒の操作レバーを倒すと引き抜き作業が始まり、原子炉が起動した。川内2号機が再稼働するのは、2011年9月に定期検査入りして以来約4年ぶり。

 九電の瓜生(うりう)道明社長は「引き続き、国の検査に真摯(しんし)に取り組むとともに、安全確保を最優先に今後の工程を進める」とのコメントを出した。

 九電によると、午後11時に、核分裂が連続して起きる「臨界」に達する見通し。原発は核分裂の熱でつくる蒸気でタービンを回して発電する。九電はタービンなどの検査を進め、21日に発電と送電を始める予定。その後は段階的に出力を上げ、11月中旬に営業運転への移行をめざしている。

 川内原発は昨年9月、全国の原発で初めて新規制基準を満たすと原子力規制委員会に認められ、川内1号機が8月に再稼働した。現在は四国電力伊方原発3号機(愛媛県)や関西電力高浜3、4号機(福井県)で再稼働の準備が進んでいる。九電は玄海3、4号機(佐賀県)でも再稼働をめざしている。(長崎潤一郎)

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 〈川内原発〉 1号機は1984年7月、2号機は85年11月に営業運転を開始した。ともに加圧水型炉(PWR)で、出力はいずれも89万キロワット。1号機は2011年5月、2号機は同9月に定期検査で停止した。3号機の増設も計画されたが、福島第一原発事故後に凍結されている。