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 山形県警は16日、本来は横断歩道のない交差点に誤って横断歩道のラインが引かれて、この場所で運転手28人を道路交通法違反(横断歩行者妨害)容疑で検挙するミスがあった、と発表した。路面を補修した業者が廃止された過去の塗装跡を見て、横断歩道があると思い込み、新たに引き直したのが原因という。

 問題の場所は遊佐町役場近くの信号機のない県道交差点。県警によると、かつては2カ所に横断歩道があったが、交通量が減ったため2000年に北側の横断歩道を廃止し、表面を削り取る作業を行った。ただ、表面に跡が残っていたため、県から補修工事の発注を受けた業者が13年夏の工事で横断歩道も新しく引き直したという。

 県警は同年12月から今年10月まで、横断歩道を渡る人の進行を妨げたなどの理由で計28人に反則金9千円の切符を切った。これに納得しなかった1人に対する捜査の過程で、そもそも横断歩道がなかったことが分かったという。

 県警は検挙した運転手に対する処分を取り消すとともに、反則金を返還する手続きを進めている。

 県警交通指導課は「取り締まりに当たる警察官の指導を徹底する」とコメント。県道路保全課は「今後は県警と連絡を取り、ミスのないようにしたい」と話している。(井上潜)