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 全国の空港施設の管理状況を会計検査院が調べたところ、羽田など7空港で滑走路が基準より滑りやすくなっていたことが分かった。空港側が把握しながら修繕しておらず、検査院は国土交通省などに適切な管理を求めた。

 検査院が全国47空港の事務所などを調べた。釧路、函館、仙台、羽田、高松、熊本、長崎の7空港の滑走路では、滑りやすさを示す摩擦係数が一部で基準値(0・44)以下となっていた。

 摩擦係数の低下は、滑走路に刻まれた滑り止めの横溝(深さ・幅各6ミリ)に、熱で溶けたタイヤのゴムが付着すると起きる。事務所は維持管理計画でゴム除去を定めていたが、点検で確認しながらすぐに修繕をしていなかった。

 羽田空港では2012年9月、摩擦係数が0・33の場所が見つかったが、事務所がゴム除去をしたのは13年11月だった。同年8月の再測定時には、0・20まで低下していたという。

 このほか、鹿児島など4空港では、滑走路や誘導路の傾斜が基準を超える場所があった。関西空港では、路肩に92カ所の盛り上がりが見つかった。いずれも事務所や空港会社は速やかに修繕していなかった。

 国交省は「滑りやすくなっていた場所は目視で確認し、安全上問題ないと判断していた。今後は空港事務所に適切な管理を指示していく」としている。(磯部征紀)