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 比叡山の峰々を1千日かけて4万キロ巡る修行「千日回峰行(かいほうぎょう)」に挑んでいる延暦寺の善住院住職、釜堀浩元(こうげん)師(41)が21日未明、最難関の「堂入り」を達成した。無動寺谷明王堂(むどうじだにみょうおうどう)(大津市坂本本町)に9日間こもり、断食、断水、不眠、不臥(ふが)のまま、不動真言(仏の徳を表す言葉)を10万回唱えたとされる。達成は8年ぶりで戦後13人目。

 堂入りは700日の修行を終えた行者が臨み、達成すると生身の不動明王になるとされる。白装束姿の釜堀師は堂入りの行を終え、小森秀恵(しゅうけい)大僧正から満行の証明を授けられた。断食後初めて薬湯を口にし、本尊の周囲を3周。約600人の信徒らが見守る中、午前1時53分、鐘の音とともに堂を出て、一歩一歩踏みしめるように現れた。

 釜堀師は福岡県生まれ。2011年3月に千日回峰行に入り、順調なら17年9月に満行を迎える。(郡司達也)