[PR]

 日本原子力研究開発機構は21日、高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県)の機器の点検に必要な安全上の重要度分類について、計1387点で誤りがあったとする調査結果を原子力規制委員会に報告した。このうち15点は、最重要なのに点検不要の最も低い段階に分類されていたため、1992年12月の試験運転開始から一度も点検されていなかったという。

 もんじゅは約4万9千点の機器からなり、安全上の重要度を3段階に区分している。誤りがあった計1387点のうち、実際より低く誤分類されていたのは、最重要の「クラス1」が502点、「2」で360点だった。「1」のうちずっと未点検だった15点は、中央制御室の換気をする系統の弁など。多数の誤りが起きたのは、当時の担当者が分類の基準の解釈を誤ったり、点検に使う図を作る際に色分けを間違えたりしていたためという。

 原子力機構は8月末、約3千点を誤分類した可能性があると規制委に伝えたが、保安検査の期間中に全容を調べきれなかった。規制委は先月、原子炉等規制法に基づいて報告を求める異例の指示を出していた。

 一方、規制委は21日の定例会で、もんじゅをめぐって原子力機構を所管する文部科学省の担当局長から聴取。田中俊一委員長は「事態が解決しないのは根本的な原因があるから。今後、必要な措置を議論していく」と、監督強化を文科省へ勧告することも含めて検討する考えを示した。(東山正宜