「C君に会いたいから来たの?」
心療科病棟のプレイルーム。床に座って本を読んでいた小学校低学年のC君が顔をあげ、尋ねてきた。「そうだよ」と答えると、「どれくらい会いたかった?」。「すっごく会いたかったよ」と言うと、にっこりとほほえんだ。
主治医から「診察だよ」と呼ばれると、「はやく退院したい。ねぇ、来月には退院したいー」と跳ねるように駆けていく。
元気で人懐こく、記者は最初、C君はなぜ入院しているのだろうと思っていた。でも、その心の闇が垣間見えたことがあった。
アニメ「ドラえもん」のビデオを見ていた時だ。
バン、バン!
急に立ち上がってテレビ画面をたたき始めた。のび太君がママから怒られる場面だった。
彼も父親から「殺してやる」と言われたり、水をかけられたりしていた。母親も「手が出てしまうことがある」と打ち明けていた。
金曜日には、多くの子どもたち…
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