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田中熙巳さん:日本被団協事務局長

 《被爆者として、日本被団協の役割として、一貫して核兵器の非人道性、反道徳性を告発してきた》

 日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の事務局長を務めて18年。田中熙巳(てるみ)さん(83)は朝日新聞社の70年アンケートに、自らの生き様をこう記した。

 今春の核不拡散条約(NPT)再検討会議では、被爆者を代表してスピーチ。「核兵器の人道的影響に関する国際会議」でも体験を語り、「核なき世界」を訴えた。「ノーモア・ヒロシマ ノーモア・ナガサキ ノーモア・ヒバクシャ ノーモア・ウォー」

 70年前の8月9日、中学1年の時、長崎市の爆心地から約3・2キロにあった自宅で被爆した。爆風で飛んできた格子戸やガラス戸の下敷きになり、気を失った。自身に大きなけがはなかったが、親戚5人が亡くなった。

 戦後、東京理科大を卒業した後、東北大工学部の研究助手として宮城県へ移り住んだ。長崎から遠く離れた東北の地で研究と被爆者運動の両方を続けた。宮城県の被爆者団体「はぎの会」の事務局長を務め、広島平和記念資料館から被爆者の描いた絵を借りて「巡回原爆絵展」を開いた。

 《核兵器を廃絶し、未来永劫(えいごう)使用されないよう、あらゆる手立てを尽くさなければならない》

 核兵器廃絶を目指す。その変わらぬ姿勢をアンケートに力強く書いた。

     *

 一方で、東京電力福島第一原子力発電所の事故についてこう記した。

 《人間はまだ原子力を制御できないことを改めて知った》

 2011年、日本被団協は19…

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