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 バチカンのサンピエトロ大聖堂で行われた国際音楽祭のオープニングのミサで28日、指揮者の西本智実さんが率いるオーケストラと合唱団がグレゴリオ聖歌を披露した。

 西本さんはミサで広島と長崎への原爆投下から70年になることに触れ、「無念の死を遂げた多くの方々、今もその苦しみの中に生きる方々のために祈りを」と語りかけた。

 長崎・平戸の隠れキリシタンは弾圧をかいくぐり、西洋から来た宣教師らが伝えた聖歌がもとになったとされる祈り「歌オラショ」を守ってきた。迫害に耐えて信仰を守り抜いた「信徒の模範」として、フランシスコ法王も強い関心を寄せる。西本さんは平戸の名誉大使を務めている。

 西本さんは30日には、サンパオロ大聖堂でベルディの「レクイエム」を演奏し、原爆の犠牲者を追悼する。(ローマ=山尾有紀恵)