[PR]

 時代とともに移ろう化粧の流行。近年の主流は「すっぴん風」だ。でも、すっぴんは素肌を指す言葉のはず。なぜ、わざわざ化粧ですっぴんを装うのか。

 「女たちよ! 化粧ですっぴんを『作る』時がきた!」。そんなタイトルの特集が女性誌「FRaU」(講談社)の10月号に載った。素肌よりきれいな「なりすまし美肌」を化粧で手に入れようと呼びかけた。ただ、「すっぴん」を広辞苑で引くと、「化粧をしていないこと」とあった。タイトルは語義矛盾では?

 担当した原千乃さん(45)に尋ねると、「男性はすっぴんという単語に引っ張られて素肌と思うけど、女性はすっぴん風メイクのことだとわかります」。

 1980年代のバブル期の濃い化粧の流行を経て、90年代後半から薄めのナチュラルメイクが主流に。2008年ごろからは、さらにつけているように見えない「すっぴん風」が広まった。近年はすっぴんの写真をブログなどで公開する女性芸能人も増加。そんな変化を意識した特集号は、ファンデーションなど5種類ほどを塗り、毛穴や目の下のクマを隠してすっぴんを装う方法を紹介した。「すっぴん作りはある意味、厚塗りなんです」と原さん。

 化粧品メーカーもすっぴん風メイクをうたう。コーセーは一昨年と昨年の春に放映したクリーム状化粧品のCMで、「これが、すっぴんメイク」とのキャッチコピーを採用。資生堂も、今春発売したジェル状化粧品を「すっぴんのような自然な美肌を実現」とPRする。

 百貨店の化粧品売り場勤務の経験がある都内のメイク教室「MIU」の山嵜(やまざき)かおりさん(46)も、すっぴん風メイクを教えることが多い。「ここ数年、すっぴん風メイク向け化粧品の種類がとくに増えた」と山嵜さん。記者(34)も習ってみた。目の下の濃いクマや、あちこちにシミやまだらな赤みのある記者の素顔に、肌色の下地クリームを広げていく。それでも透けて見えるクマやシミの上には、数種類の色のファンデーションを部分ごとに使い分けて重ね塗り。最後にピンクのパウダーで健康的なほおの赤みを再現した。計6種類の化粧品を駆使したすっぴんを前に、取材に同行してくれた男性記者(36)は「確かに、化粧っぽくない」。

 資生堂のブランド「ベネフィー…

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

【5/12まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら