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 NHKが放送番組をインターネットで同時に配信する検証実験を、19日から実施している。民放の在京キー局も、見逃したドラマなどを無料で配信する共同サイトを始めた。いつでもどこでも、テレビでもスマートフォンでも番組を見られる時代は来るのか。視聴者にとっては便利だが、課題は多い。

 実験には、受信料を支払っている世帯の約1万2千人が応募し、選ばれた約1万人が参加している。11月15日まで午前7時から午後11時、総合で放送する番組を、パソコンやスマホ、タブレットで同時間帯に見ることができる。

 東京都中央区の男性会社員(49)は「通勤中に地下鉄でもスマホでみられて便利。(放送の)ワンセグと比べても画像がびっくりするほどきれいで安定している。本格的に始まれば通勤風景が変わるのでは」と話す。NHKによると、スマホなら画質の見た目はテレビとほとんど変わらないという。

 NHKは近年、ネット活用の強化を打ち出し、放送法改正に合わせて段階的にサービスを拡充してきた。2008年からは受信料とは別会計で、放送済みの番組を有料の「NHKオンデマンド」で配信。その後は受信料を使い、大災害時とラジオ番組、海外で見られる国際放送での同時配信を始めている。

 今回実験中の同時配信が実現すれば、テレビとネットの違いは事実上なくなり、どこでも好きな番組をみられる時代になる。NHKは開始目標を明らかにしていないが、中期経営計画では東京五輪が開かれる2020年に「放送」にとどまらない「公共メディアへの進化」を打ち出している。

 英国やフランス、ドイツ、韓国の公共放送では同時配信がすでに定着しており、NHKの近藤宏・メディア企画室長(56)は「同時配信は世界の潮流。NHKはまだ実験段階で、富士山でいえば1合目だ」と語る。今年度中に、人数制限なしでスポーツイベントを配信する実験も予定。番組ごとの視聴人数や通信状況を検証して結果を公表、本格実施に備える。

 放送と通信の垣根は、民放でも…

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