「復讐(ふくしゅう)するは我にあり」など実際の事件を素材にした小説や、法廷取材を元にした作品で知られる直木賞作家の佐木隆三さん(さき・りゅうぞう、本名小先良三〈こさき・りょうぞう〉)が31日午前、がんのため北九州市小倉北区の病院で死去した。78歳だった。通夜・葬儀は親族のみで営む。

 1937年、朝鮮咸鏡北道生まれ。「ジャンケンポン協定」で第3回新日本文学賞を受賞。76年、「復讐(ふくしゅう)するは我にあり」で第74回直木賞を受賞、映画化もされた。「身分帳」で91年に第2回伊藤整文学賞。犯罪小説を文学にまで高めた。