[PR]

 ラグビーのワールドカップ(W杯)イングランド大会が閉幕した。開催地のイングランドが1次リーグで去ったにもかかわらず、決勝も8万125人の大観衆。48試合で史上最多247万人余りの集客があった。ラグビーの母国だけあって、競技を楽しむ人たちの裾野の広さを示した。

 ニュージーランド(NZ)が完成された攻撃力と防御力で大会2連覇を果たした。準々決勝のフランス戦の9トライは、息つく間もないほどの連続攻撃が生み出した。隣国対決の決勝で敗れたオーストラリア(豪州)だが、1次リーグで最激戦区と言われたA組を1位で突破した力は本物だった。高い防御力に裏打ちされた試合運びには安定感があった。4位のアルゼンチンも、スピード感あふれるラグビーは魅力的だった。2012年からNZや豪州、南アフリカと南半球4カ国対抗で競い合い、強化してきたことが実った形だ。

 3位の南アを含めると史上初めて4強を南半球勢が占めたが、北半球勢も存在感を示した。スコットランドは前評判を覆し、準々決勝は1点差で敗れたものの、豪州を最後まで苦しめた。ウェールズも準々決勝で南アとシーソーゲームを演じ、意地を見せた。1次リーグB組で3勝を挙げた日本のように躍進した国も。過去W杯2勝のジョージア(グルジア)はC組で2勝した。

 1次リーグ突破をあと少しで逃した日本だったが、紛れもなくイングランド大会の主役の一つだった。南ア戦の金星は新設された「W杯の最高の瞬間」賞に選ばれた。過去のW杯も含む四つの名場面からファン投票で選出した。終わってみれば、南アとスコットランドには4トライ以上で与えられるボーナスポイントの勝ち点1の差が重くのしかかった。ただ、過去7大会で1勝の日本にそれを求めるのは酷な話。五郎丸は「ポイントうんぬんを考えるレベルじゃない。そういった位置にまだ立てていない」と語っていた。19年の日本大会に向け、他チームは日本を危険なチームと見なしてくる。今後4年間、さらにレベルアップを進めていかないといけない。(能田英二)

こんなニュースも