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 東日本大震災で被災した宮城県の肉まん店が今年9月、仙台市で店を再開した。廃業を覚悟した店主を奮起させたのは、阪神・淡路大震災で被災した神戸の中華街「南京町」の支援だった。15日、南京町である「第5回KOBE豚饅(ぶたまん)サミット」に仙台から参加し、再開した店の味を披露する。

 9月1日午前10時、仙台市太白区の地下鉄駅前にオープンした肉まん専門店「桂雀花(けいじゃんか)」の一番客は、南京町の「老祥記」社長の曹英生(そうえいせい)さん(58)ら豚まんが名物の中華料理店主3人だった。「いい店ができたね」とねぎらう曹さんに、桂雀花の呂孝志(ろたかし)店主(50)は顔をほころばせた。

 2011年3月11日、宮城県多賀城市のショッピングモール1階にあった桂雀花を津波が襲った。海から約1キロ。屋上に避難した店員らは、無数の車を押し流しながら迫る濁流をぼうぜんと眺めた。翌日夕、仙台市内にいた呂さんが泥だらけの国道を歩いて店にたどり着くと、店の内外は車とがれきの山。再開は絶望的だった。

 約70年続く祖父の店から12年前に独立。仙台市内の1店目に続いて前年に出した2店目で、数百万円の借金が残っていた。仙台の店も水道が復旧せず、手放した。「目の前が真っ暗になりました」と呂さん。

 行政は被災住民の対応で手いっぱい。途方に暮れるなか、「神戸の同業者なら、どうしたらいいか教えてくれるかもしれない」と思った。兵庫県中華料理業生活衛生同業組合に問い合わせ、紹介されたのが南京町商店街振興組合の理事長をしていた曹さんだった。

 11年秋、曹さんは仙台を訪ね…

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