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 日本郵政グループ3社が4日、東京証券取引所第1部に株式を新規上場した。3社の初値はいずれも売り出し価格を上回った。初値で計算した3社の時価総額は計15兆3960億円で、1987年のNTT(約25兆円)に次ぐ大型の上場案件になった。

 上場したのは、持ち株会社の日本郵政と、傘下のゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の3社。この日は東京都中央区の東証で、日本取引所グループの清田瞭・最高経営責任者(CEO)から、日本郵政の西室泰三社長らに上場通知書が手渡された。西室氏は「グループは本日をもって新しい時代を迎えた。株主の期待に応えるように、企業価値を上げていく」と述べ、鐘を鳴らして上場を祝った。

 初値は、日本郵政が1631円(売り出し価格1400円)、ゆうちょ銀行は1680円(同1450円)、かんぽ生命は2929円(同2200円)だった。株価上昇を見込んだ投資家の買い注文が先行。午前9時30分過ぎに日本郵政とゆうちょ銀が初値をつけた。かんぽ生命は、株数が他の2社より少ないこともあって品薄感が広まり、初値がついたのは10時過ぎだった。その後は一時3350円まで値上がりした。

 今回の上場について、日本郵政とゆうちょ銀は、純利益の50%以上を株主に配当する方針を打ち出した。かんぽ生命も30~50%程度とする考えを示した。超低金利時代だけに個人投資家の人気が高く、引受件数の約5倍の申し込みを受けた証券会社もあった。

 政府は今後、日本郵政の保有株式を段階的に3分の1超まで引き下げる。株の売却益のうち計4兆円を東日本大震災の復興財源に充てる。日本郵政はゆうちょ銀、かんぽ生命の株式を、当面は出資比率が50%程度になるまで売却する。

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 4日の東京株式市場は、買いが先行している。午後1時の日経平均株価は、前営業日より390円63銭高い1万9073円87銭。東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は23・80ポイント高い1550・77。

 午前の終値は451円68銭(2・42%)高い1万9134円92銭。TOPIXは28・23ポイント(1・85%)高い1555・20。出来高は13億6千万株。(橋田正城)