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 エジプト東部シナイ半島でロシアのコガリムアビア社の旅客機が墜落したことについて、ハモンド英外相は4日、機内に持ち込まれた爆発物による墜落の可能性が高いとの見方を示した。また、米CNNは同日、米情報機関が過激派組織「イスラム国」(IS)か関連組織が機内に爆弾を仕掛けたとの見方を強めている、と報じた。

 キャメロン英首相の報道官は4日、「爆発物による墜落との懸念を持っている」との声明を発表。同日夜には内閣の治安対策緊急委員会が開かれた。会議後、ハモンド氏は「我々は、墜落は機内に持ち込まれた爆発物が引き起こした可能性が相当あるとの結論に達した」と述べた。

 これを受けて、墜落機が離陸したシナイ半島のリゾート地シャルムエルシェイクと英国を結ぶ航空機の運航が中断された。ハモンド氏は国民に渡航の自粛も強く要請した。AP通信によると、エールフランス航空やルフトハンザ航空は、墜落直後にシナイ半島行きの航空機の運航を中止した。

 一方、CNNによると、米情報機関は、ロシア機の墜落直後にシナイ半島のIS関係者が何らかの交信をしたことを把握。また、墜落直前に空中で瞬間的に強い熱が発生したことを米軍の衛星がとらえたという。ただ、墜落原因に関して最終結論を出していないとも伝えた。

 米政府の情報機関を統括するクラッパー国家情報長官は2日にワシントンであった会合で、「シナイ半島には非常に攻撃的なISの集団がいる」とし、ISによるテロの可能性について「排除しない」と語った。ただ、「テロの関与を示す直接の証拠はない」として、墜落機のブラックボックスの分析を待って判断する考えを示していた。

 ロシア機は10月31日に墜落。乗客乗員224人全員が死亡した。(ロンドン=渡辺志帆、ワシントン=峯村健司)