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 「核」の被害を受けたとする人々が被爆地・広島市に集い、意見を交わしてきた世界核被害者フォーラムが23日、閉幕した。核兵器禁止条約の締結やウラン採掘、原発中止などを求める「広島宣言」を採択。「核時代を終わらせない限り、人類はいつでも核被害者になりうる」と訴えた。

 フォーラムはNGO(非政府組織)や市民らでつくる実行委員会が主催した。21日から約10カ国・延べ900人が参加し、原爆や核実験、ウラン採掘、劣化ウラン弾、原発事故の被害の実態や放射線被害の影響などを報告。最終日の23日は「核被害者ネットワークをどう築いていくか」を議論し、フォーラムを契機に被害者が連帯して核廃絶に向けたメッセージを発信していくことを確認した。

 広島宣言では「核と人類は共存できない」と指摘したうえで、核時代に生きる人たちは「加害者の謝罪と補償」「情報公開」「放射能で汚染された環境下での労働の拒否」といった権利を持つとした権利憲章を盛り込んだ。

 来年3月で東京電力福島第一原発の事故から5年になることを踏まえ、「フクシマを忘れない、繰り返させない特別アピール」も発表。原発に頼らず、再生可能なエネルギー政策への転換を世界各国が図っていくことを求めた。(大隈崇)