【動画】報道公開された重力波観測装置「KAGRA」=川村直子撮影
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 東京大宇宙線研究所は6日、岐阜県飛驒市神岡町で重力波を観測する装置「KAGRA(かぐら)」を報道公開した。今年のノーベル物理学賞が決まった東京大宇宙線研究所長の梶田隆章さんが研究代表者を務める。梶田さんらがニュートリノを観測したスーパーカミオカンデの近くに完成した。

 重力波はブラックホール誕生などで発生する「時空のひずみ」。アインシュタインが予言し、世界で観測計画が進んでいる。KAGRAでは地下にL字形のトンネルを掘り、一辺3キロある真空の管を設置。内部にレーザー光を通して鏡で往復させ、ひずみを捉える。

 宇宙のかなたから届く重力波は極めて微弱で、捉えるには鏡が熱で振動するのを防ぐ必要がある。そのために巨大な冷凍機「クライオスタット」で零下253度に冷やす。来春まで試運転を行い、2017年度から精密観測を始める。

 梶田さんは6日会見し、「世界初の重力波の直接観測を目指し、重力波天文学を創出したい」と意気込みを語った。