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 横浜市で8月から10月にかけて、8匹の猫が相次いで死んだ。何者かに毒殺された疑いが浮上している。8匹はいずれも、地域の有志が世話をしていた「地域猫」だった。人と猫との共生をめざし、環境省もガイドラインをつくって後押しする動きもあるのに、いったい何が起きたのか。

 猫の死体が相次いで見つかったのは横浜港にほど近い中区小港町3丁目の住宅街。10月半ば、女性(44)が自宅のガレージで、血を吐いて倒れているキジトラ模様の若いメス猫を見つけた。「またやられた」。集まってきた住民が山手署へ連絡した。

 地域猫を管理している住民によると、足がふらついて立てなくなり、けいれんして死んでいく猫がこの春から何匹も見つかっている。以前は約20匹いた地域猫が、今や1匹だけ。死んだ猫を診察した獣医師は「どの猫も薬物の影響がある疑いが強い」とみる。山手署も動物愛護法違反容疑を視野に調べているが、いまのところ有力な手がかりは見つかっていない。

 この地域の住民の一人が約20匹の飼い猫を残して、引っ越したのを機に、有志数人による地域猫の世話が始まったのは、12年ほど前。「横浜動物里親の会」の助力を受けながら、住民が共同管理を模索した。

 猫を1匹ずつ捕まえては、去勢手術や不妊手術を施した。里親を探して預けたこともある。地域の有志5人がエサやりを担い、どの猫が地域猫で、誰が世話を担当しているのか、里親の会から町内会に報告してきたという。

 約280世帯が加入する町内会で、こうした取り組みはどこまで浸透していたのか。近くに住む女性(30)は「野良猫だと思っていた。地域猫という言葉は聞いたことがない」と話す。別の女性(75)も「猫好きな人が野良猫の世話をしていると思っていた。誰がどの猫にえさをやるのかが決まっていたなんて」と困惑顔だった。敷地内でフンをし、小石を投げつける人もいたという。

 町内には軒下にえさを置く家が…

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