皇太子さまは9日、「全国農業担い手サミットinみやざき」の開会式などに出席するため、宮崎県に入った。午後には高鍋町の県立農業大学校を訪問し、家畜の伝染病・口蹄疫(こうていえき)の被害から再生している状況を視察した。

 農業大学校では2010年5月、口蹄疫の症状の疑いがある牛が見つかり、約220頭が殺処分された。当時2年生だった鈴木裕登さん(24)が1カ月間学校に足止めされた生徒がいたと説明し、皇太子さまは「大変だったでしょうね」「家族もつらかったでしょう」と声をかけた。鈴木さんは卒業してから畜産農家で働いていて、皇太子さまは「頑張ってください」と激励していた。

 皇太子さまは同日夜、宮内庁を通じて「当時多くの困難に直面した様子をうかがい、関係者のご苦労をおもいました。そして、宮崎県が総力を挙げ、取り組まれた復興への道筋を実際にみることができました」との感想を明らかにした。

 皇太子さまは10日にサミット開会式などに出席し、夕方帰京する。(島康彦