天皇、皇后両陛下が主催する秋の園遊会が12日、東京・元赤坂の赤坂御苑であり、約2千人が出席した。療養中の皇太子妃雅子さまも12年ぶりに姿を見せた。

 iPS細胞からつくった目の組織を移植する世界初の手術を手がけた理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダーは、天皇陛下から「目が見えるようになるとずいぶん違うでしょうね」と声をかけられ、「もっともっと見えるような治療にしていきたいと思っています」とこたえていた。皇后さまは「再生不可能と言われてたものを本当によくなさいましたね。ありがとうございました」とねぎらった。

 ドカベンなどの野球漫画で知られる漫画家の水島新司さんは、皇后さまから「みんなを楽しませてくださいまして、本当にありがとう」とねぎらわれ、「身に余る光栄です。もうちょっと頑張ってみます」と話していた。水島さんによると、高校生時代の秋篠宮さまにドカベンのキャラクターの色紙を贈ったことがあり、秋篠宮さまは「色紙をいただいています」と覚えていたという。

 雅子さまは鮮やかな赤紫のスーツ姿で、2003年10月の秋の園遊会以来の出席となった。当初は冒頭の国歌斉唱の場面まで出席する予定だったが、「せっかくの機会なので招待客のお顔の見えるところまで少し歩かれてから退出されたら」という両陛下のお気持ちを受け、約5分間にわたり招待客と懇談した後、途中退席した。(島康彦、伊藤和也)