【動画】JR神戸線の架線事故で、駅間に止まった列車から降りて線路を歩く人たち
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 16日午前8時5分ごろ、JR神戸線の元町―神戸駅間(神戸市中央区)で、停車していた網干発野洲行き上り新快速電車の運転士が、架線が切れているのを見つけた。ほぼ同時刻に、JR西日本の大阪総合指令所も付近で停電が発生していることを把握。この電車を含めた計3本が元町―神戸駅間と須磨―塩屋駅間で停車し、乗客計約5100人が近くの駅まで線路を歩いて向かうなど、週明けの通勤客らが大きな影響を受けた。

 この事故により、JR西は、芦屋―姫路駅間の全線で運転を見合わせ、午後0時15分に再開した。影響は約15万人に及んだ。

 JR西の幹部は同日夕、事故について「多数のお客様にご迷惑をおかけしたことをおわび申しあげます」と謝罪した上で、原因を発表した。

 それによると、JR神戸線の住吉駅(神戸市東灘区)で同日朝に起きた人身事故の影響で、ダイヤが乱れた。後続列車の一つである新快速電車は誤って、架線と架線のつなぎ目部分でショートしやすく、停車を避けるべき区間で停車してしまった。このため、過大な電流が流れ、架線が熱で切れたと見られる。

 新快速電車は12両編成で、このうち先頭から2両半ほどが、停車回避区間に入っていた。運転士は、回避区間の手前だと勘違いしたという。同社は、この区間でやむを得ず停車する場合、架線の損傷を防ぐためパンタグラフを下ろす運用にしていたが、運転士は区間外だと思い込んでいたため、対応しなかった。

 今年8月、JR東日本の京浜東北・根岸線で起きた架線の断線事故も、電車が同様の区間に停車し、再び走り出す際に過大な電流が流れたためとされている。